エスプレッソとは? |
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●● エスプレッソとは? ●●
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直訳は”急行”です。
それで "express"="espresso"
この意味が一般的ですね。
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もうひとつの意味もあります。
特別な、 "おもてなしの1杯”
私は、こちらの思いで、マシンを嫁がせています。
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ここでは、エスプレッソコーヒーと一般のコーヒーの違いを解って頂きたいです。
「コーヒー」と「エスプレッソコーヒー」は別の飲み物と言っても過言ではありません。
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[定義:イタリアのエスプレッソ協会が決めました]
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・コーヒー粉は6〜8g(豆にすると50〜55粒) (通常2杯取りですから2杯分で14g前後)
・抽出のお湯の温度は 90度±数度
・抽出気圧 9気圧 (マシンのボイラー圧は15気圧:9気圧は60kgで押した力程度)
・抽出時間 30秒 (誤解が多い点ですが、これは2杯取りの時間です。粉14g程度です)
・抽出量 30cc (25〜30cc) (1秒間に1ccが目安です)
基本は上記内容ですが、 付け加えまして
・エスプレッソコーヒー粉は、極細挽きです。 挽きが粗いと味が出ませんね。
・焙煎は、本場イタリアではシティ〜フルシティローストが主流。
アメリカ(シアトル系)では、フレンチまたはイタリアンローストが主流です。
さらに、付け加えまして
・エスプレッソは70cc以上、入らない陶器の分厚いカップで提供されます。
(温度が下がらない為と、鼻に香りが流れやすいような大きさの為)
・泡はヘーゼルナッツ色で縞模様(タイガースキン)、泡(クレマ)は3〜5mm程度。
・すくなくとも、2分間はクレマが表面に残る。 (焙煎鮮度、挽いて数時間以内なら大丈夫)
・味と香りのクレマ、コクのボディのバランスが重要。
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[違い:コーヒーとエスプレッソは器具が違います]
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コーヒーを深入りにのコーヒー豆を細かく挽き専用の器具を用いて圧力をかけエスプレッソで飲む方法は、19世紀後半にフランスとイタリアで研究試行錯誤され、20世紀前半にイタリアで普及し、20世紀後半に北米(シアトルを中心に)で普及しここ数年来日本で広まっています。
エスプレッソコーヒーは当然コーヒーの一種ですが、普通のコーヒー(ペーパーフィルターを使って入れるドリップ・コーヒーなど)とは、いろんな点で違いがあります。「コーヒー」と「エスプレッソコーヒー」は別の飲み物と言っても決して過言ではありません。
しかし、双方の違いが余りにも普及している割に知られていない。そのために、コーヒーに接するのと同じ感覚でエスプレッソコーヒーに接する人が多く、そのためエスプレッソ本来の魅力が理解されないまま、エスプレッソコーヒーとの素敵な出逢いの機会を逃してしまう人が多いのも現状です
このサイトでは、エスプレッソコーヒーが好きな人だけでなく、エスプレッソについてよく知らないという人や、どうもエスプレッソは嫌い・苦手という人に、まずは双方の違いを知って欲しいと思います。 |
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[違い:豆が全くと言っていいほどの違いがあります]
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酸味や苦み(どちらも適度に必要)など様々な味と香りをコーヒー豆は何百種類もの成分が複雑に組み合わさって、生み出しています。それら成分がお湯の中に溶け出る速度や順番は、お湯の温度や圧力によって変わります。
一般的に、ドリップには比較的浅煎りの豆(酸味が多く苦みが少ない)を使うのに対しまして、エスプレッソコーヒーには深煎りの豆(酸味が少なく苦みが多い)を使います。
これは、基本的には味に対する好みになりますが、コーヒー豆は深煎りにした方が細胞組織がもろくなって成分が溶け出やすくなるため、短時間で急速に成分 を溶かし出すエスプレッソコーヒーには深煎りの豆の方が向いているというのも一つです。
また、エスプレッソではお湯が短時間にコーヒー豆の粉の間を通り抜けるため、粗挽きのコーヒー豆でエスプレッソを入れると、豆の成分が十分にお湯の中に
溶け出さず、薄い仕上がりになります。反対に、細挽きのコーヒー豆でドリップ・コーヒーを入れると、濃い仕上がりになります。
(よくご存知のアイスコーヒーの場合は、ドリップ・コーヒーでも、アイスコーヒーにする場合には深煎りで細挽きの豆を使いますよね、氷で味が薄まらないよ
う濃いコーヒーを抽出するという意味では、エスプレッソに共通するものがあるといえますよね。) |
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[違い:豆が違うことで、その中の成分が違います]
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エスプレッソでは圧力をかけてコーヒー豆の成分をお湯の中に溶かし出す(抽出する)ので、ドリップ・コーヒーと比べ、同じ量のお湯の中に溶け出す成分の量が多くなります、したがって全体としては濃い仕上がりになります。
仮に、ドリップ・コーヒーをそのまま濃縮したもの場合、それをエスプレッソという訳にはなりません。エスプレッソをお湯で薄めてもドリップ・コーヒーと同じになる訳ではありません。
コーヒー豆には何百種類もの成分が含まれていますが、それらの中には、エスプレッソを抽出する際、高い圧力で抽出するため多く溶けだすという成分もあれば、短時間で抽出するため余り溶け出さないという成分もあります。ですので、エスプレッソコーヒーの成分の内容はドリップ・コーヒーとは違いが出ることになります。
コーヒー豆の粉がお湯に接する時間が長すぎると、不必要な雑味成分まで溶け出してしまいます(日本茶で言うと、出がらしの事ですね)。エスプレッソでは
短時間で抽出するので、雑味成分が溶け出す前に抽出を終えることができ、その分、エスプレッソはコーヒー豆の持つ旨味成分の割合が高い(旨味の凝縮され た)仕上がりになります。
コーヒーと言えばカフェインが良くない。眠れないってよく思われています。カフェインはコーヒー豆を深煎りにする過程でかなりの量が揮発しますし、エスプレッソでは短時間で抽出するため余り溶け出しません。したがって、エスプレッソはドリップ・コーヒーに比べて一杯当たりのカフェイン含有量が極めて少ないのです。
ここも、エスプレッソの魅力ですよね! |
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[違い:飲み方が違いますね]
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エスプレッソはイタリアが本場ですが、近代シアトルを中心とするアメリカでの流行をもとに、日本にも普及しています。イタリア系とシアトル系では飲み方にも独自の傾向がありますが、最近のブームの火付け役はシアトル系です。。
<イタリア系のエスプレッソコーヒー>
イタリアでは、大半の人はミルク等を加えずにストレートのエスプレッソに砂糖を入れて飲みます。朝食時にはミルクを加えたカプチーノを飲むことはありますが、大半はストレートですね。
エスプレッソの本当の魅力はなんと言っても、チョコレートやコーヒーの適度の苦みを含んだ旨味と、甘いものとの抜群の相性です。飲み比べた上でストレー
トブラックの方が美味しいという方はそれで全く構いません。しかし、エスプレッソの本当の魅力に出逢えないままかもしれませんね。
同じコーヒーだという先入観を捨てて、普通のコーヒーをブラックで飲んでいた人も、一度はスプーン1〜2杯の砂糖(ズッケロ)を入れて飲んでみて下さい。イタリアでは砂糖が底に溶け残る位入れて飲むことが一般的、本当の魅力を味わえますから。
・香りを楽しむ一口
・ボヂィのコクを楽しむ一口
・余韻(よいん)を楽しむ一口
3口で、飲んでしまいますが、残った砂糖をデザート感覚で舐めます。
余韻を30分ぐらい、楽しむと言いますが・・・・
ブレイクタイムとして勉強や仕事の合間にお茶感覚で飲むならドリップコーヒー、食後のデザート感覚や気分転換に飲むならエスプレッソと、双方は別の飲み
物と思って楽しんだ方がお互いの魅力を楽しめると思います。
<シアトル系のエスプレッソ>
豆の輸入都市であるシアトルをはじめとする北米ではストレートのエスプレッソを注文する人は少なく、カフェラテやカプチーノのようにミルクと合わせたエ
スプレッソを楽しむ方が多いようです。チョコレートやホイップクリームやフレーバーシロップ等と組み合わせた応用エスプレッソのバリエーションが豊富な事
がその要因ですね。好みのオプションを追加して自分独自のエスプレッソをオーダーする人も多くいますので、エスプレッソとの楽しみ方が国により大きく違い
ますね。
昔から頑固にイタリア系のエスプレッソコーヒーを楽しんでいた方にとっては、最近のシアトル系のエスプレッソは亜流だとか邪道だと思う人がいます。
しかし、どちらの飲み方も、それぞれの地域の人々のコーヒーの楽しみ方です。どちらが本流、正道という話ではないので、オリジナルな自分の好みエスプレッソを飲しむ事を私は薦めます。 |
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